京都に数ある名所の中でも、二条城は「ただの城跡ではない」特別な場所です。
世界遺産であり、徳川家康が築いた城であり、さらに歴史をさかのぼると 織田信長との深いつながりを持つ城 でもあります。今回は神社仏閣ではありませんが有名な観光地である二条城を取り上げます。
この記事では、二条城の成り立ちや見どころ、信長との関係、そして実際に訪れたときの楽しみ方を、観光初心者でもわかりやすいように丁寧にまとめました。
最後には 周辺の神社仏閣のおすすめスポット や、アクセス・料金もしっかり整理してあります。
📜二条城とは?京都を象徴する世界遺産
二条城は1603年、徳川家康が上洛時の宿所として築いた城です。
江戸幕府の権威を示す目的もあり、武家の城というより「政治の場」としての色合いが強いのが特徴です。
しかし、実は家康による築城よりはるか前、室町時代にはこの地に 織田信長が将軍・足利義昭を迎え入れた「二条御所」 が存在していました。
そのため二条城は、
・信長と将軍義昭の政治舞台
・家康の江戸幕府開始の象徴
・慶喜の大政奉還が行われた場所
と、京都の歴史を語るうえで欠かせない場所になっています。
🔥織田信長とのつながりをわかりやすく解説
●信長はなぜ二条の地を選んだのか
信長が足利義昭を擁立して上洛した際、義昭のために急造したのが「二条御所」です。
この時代、信長はまだ“諸大名の一人”で、天下統一にはほど遠い立場。しかし義昭を政治の中心に据えることで、自らの影響力を高めようとしていました。
その政治の舞台として選ばれたのが二条。信長にとっては 京都支配の拠点 として非常に重要な意味を持つ場所でした。
●信長の二条御所はどうなった?
本能寺の変の翌日、信長の嫡男・信忠が二条御所に籠城。
しかし明智光秀に攻められ、二条御所は焼失してしまいます。
この焼失が後の家康による築城のきっかけにもなりました。
つまり現在の二条城は、信長の政治拠点があった同じ土地に、家康が再び築いた城
というわけです。
🏯二条城の見どころ①|国宝・二の丸御殿
二条城の中心であり、訪れる人のほぼ全員が目当てにしているのが国宝「二の丸御殿」。
武家の権威を誇示するため、日本でも屈指の豪華な城郭建築となっています。
●二の丸御殿のここがすごい

(筆者撮影)
・鴬張(うぐいすばり)の廊下が全域に張り巡らされている
・狩野派の襖絵が圧倒的な存在感
・格式を示す部屋の間取りが“ストーリーのように”わかる
・将軍が面会に使った「大広間」がそのまま残る
・大政奉還が行われた歴史的な場を見られる
これらが保存状態よく残っているため、まさに歩くだけで歴史の中心に飛び込んだような気分になります。
私が訪れたときには大広間に大政奉還を表明した徳川慶喜公と諸大名の時代風俗人形が飾ってありました。
人形でしたけど緊張感が伝わってきましたよ。
🌿二条城の見どころ②|二の丸庭園

(筆者撮影)
二の丸御殿の前に広がる庭園も、ぜひじっくり見てほしいポイントです。
池を中心に松や石が絶妙に配置され、四季によって全く雰囲気が変わります。
特に紅葉と桜の季節は格別。
庭園の広がりの奥に御殿が見えるという構図が美しく、写真映えも抜群です。
🏞二条城の見どころ③|本丸・天守台跡
天守台跡から見た二の丸御殿 (筆者撮影)
実は二条城には天守が存在しました(現在は焼失)。
その名残が天守台跡で、上に登ることができます。
ここからの眺望は城内でも屈指。
遠くまで見下ろせる爽快感と、信長や家康が見ていたであろう景色に思いを馳せることができます。
🌸季節ごとの楽しみ方|ライトアップも必見
二条城は季節のイベントが多く、特に人気なのがライトアップ。
桜の季節や秋の紅葉の時期には、プロジェクションマッピングと組み合わせた夜間特別公開が行われます。(ライトアップは別料金になります。)
昼間とはまったく違う幻想的な世界になるため、旅行日程が合うならぜひ見ておきたいポイントです。
🙏二条城周辺のおすすめ神社仏閣
二条城に来たら、周辺の神社仏閣もセットで回るのがおすすめ。徒歩圏で巡れるところもあります。
●神泉苑(徒歩約5分)
弘法大師ゆかりの霊場。日本最古の“池のある庭園”とも言われています。龍神信仰も有名。
●壬生寺(徒歩15分)
新選組ゆかりの寺院。歴史ファンなら必訪。
●北野天満宮(バス約15分)
学問の神様として有名。梅の名所でもあり、境内の広さと荘厳さは圧巻。
本能寺(バス約15分)
日本史三大ミステリーのひとつと言われる本能寺の変の舞台となった場所。現在のものは豊臣秀吉によって移転させられたものですが、再生を感じることができる歴史の舞台とも言えます。
🚃アクセス情報
二条城へのアクセスは非常に便利です。
●地下鉄東西線「二条城前駅」下車すぐ
●JR「二条駅」から徒歩約17分
●市バス9・50号系統「二条城前」下車すぐ
市内中心部からのアクセスも良く、観光ルートに組み込みやすい立地です。
・車でお越しの方には駐車場もあります。
💰拝観料金(入城券)
※金額は変動する場合がありますので、訪問前に公式情報を確認するのがおすすめです。
●一般:800円(入場券+二の丸御殿観覧券は1,300円)
●中高生:400円
●小学生:300円
●本丸御殿観覧券【要事前WEB予約】一般・1,000円、 中高生・300円、 小学生・200円
京都のお城としてはやや高めですが、保存状態や展示内容を考えると納得の内容です。
(地下鉄やバスの一日券を持っていれば、入場券が100円割引になります。)
📌二条城を楽しむためのコツ
・午前中の早い時間が比較的空いている
・二の丸御殿は“音がする(うぐいす張り)廊下”にも注目
・庭園は季節で印象がガラッと変わる
・本丸も必ず歩いて天守台跡に登る
・歴史背景を少しだけ予習して行くと満足度アップ
信長・家康・慶喜という日本史の主要人物を“つなぐ場所”でもあるため、歴史好きにはたまらないスポットです。
🏁まとめ|二条城は日本史の中心が詰まった特別な城
二条城は、ただ美しいだけの観光地ではありません。
信長と将軍義昭が政治の舞台を築き、家康が権力を示し、慶喜が幕府を終わらせた――
まさに 日本史の大きな節目が集約された場所 です。
豪華絢爛な二の丸御殿、四季を彩る庭園、歴史の空気を感じられる本丸と天守台跡。
どれをとっても唯一無二の価値があります。
京都旅行で「どこへ行こう?」と迷ったら、ぜひ二条城を候補に入れてみてください。
初心者でも歴史好きでも満足できる、魅力あふれる名所です。


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